こんにちは!スーツスタイルMARUTOMIです。
そろそろ気温も落ち着いてきてファッションを楽しめる季節になってきましたね!
今回はコートの種類と歴史についての記事です。
チェスターコート
(チェスターフィールドコート)
上衿にベルベットを使ったドレッシーなコート。
ノッチド・カラーで、胸には箱ポケットと両脇にはフラップつきポケットをつけ、
ウエストをやや絞ったシルエットで、本来はシングル前の比翼仕立てであったが、ダブル前のものなどもある。
英国のチェスターフィールド伯爵が最初に着用したことから、この名称となっている。
ベルベットとは元来はシルクですが、アセテート、レーヨンなどの繊維も多く使われています。
スーツやドレス、装飾布などに用いられ、表面の光沢が素晴らしく、高級感を醸し出す上質な風合いの生地です。
最近は上衿にベルベットを使用したチェスターコートはあまり見かけませんが、
こだわりを持ったチェスターコートを仕立ててみるのもいいかと思います。
今回ご紹介するコートの中では最もビジネスに向いたコート。
ステンカラーコート
(コンバーティブル・カラー)あるいは(スタンド・アンド・フォール・カラー)
後ろの衿腰がやや高めなのに対し、前側低めのあき止まりに向かって衿が直線的に折り返った形。
男性のビジネス用コートなどに多くみられる衿型で、この衿のついたコートの事をステンカラーコートと呼ぶ。
膝丈で比翼仕立て、ラグラン・スリーブ使いが一般的である。
しかし、ラグランは撫で肩を強調するシルエットになるため近年では、
画像のようなセットインスリーブ式のややスクウェアなシルエットのものも増えている。
ステンカラー自体は和製英語で、英語ではコンバーティブルカラーあるいはスタンド・アンド・フォール・カラーという。
トレンチコート
防水素材製の肩章付きダブルのベルトつきコートの事。
一般的にはダブルだが、時代の流れと共にシングルの物も出てきた。
元々は塹壕(ざんごう=トレンチ)戦で着用されたコートが起源で、
チン・ウォーマーや胸のストーム・フラップ、背中のケープ・バック、フラップ付きポケット、
バックルつきのベルトや袖口ストラップなど、すべて戦闘服の機能性を基盤にしたデザインが特徴。
素材は梳毛や綿のギャバジンやツイルが主となる。
春や秋に着用することが多く、装飾品やディテールが凝っているため、お洒落のイメージが強い。
現在はビジネスシーンでもよく見かけますが、歴史から見るとチェスターやステンカラーコートのほうがビジネス向きです。
歴史を知って服を着るということは、着用した時の気分も変わり、
服が出来た意味を知ることもできます。
真のお洒落さんを目指すには、服の歴史を知り、なりきって服を着ることや、
現代の色々な物を取り込んで楽しく着る、という事が大切なのかなと感じます!